NPO法人ARDA
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アートわっか・すぎなみ 今年も授業スタート!

対話で美術鑑賞 2018年01月13日

2018年の最初の「わっか」の活動校は、昨年創立10年を迎えた小学校。
新しい学校なので、学校設備は昭和の学校になじんでいる眼には新鮮かつうらやましい限りです。

図工専科の先生の地道な努力。いろんな作品に触れてほしいからと美術館展覧会のチラシを取り寄せる、または自分で行って集めてくるなどして、興味を持った子どもたちに渡したり展示したりして、アートが普段の生活の場にある恵まれた環境の中で、子どもたちは育っています。

昨年は、記念行事として学校に10日間寝泊まりして作品を描き上げたアーティストのライブぺイントを全校の子どもが体験したそうです。
横5m近い作品は学校のある地域を描いたもの。プロジェクターで画面に映し出された景色をアーティストが日々仕上げていく。子どもたちはきっとワクワクしながら完成を楽しみしたことでしょう。
記念行事の日に、全学年集まった前で大きな虹を描き入れて完成という段取りで進められたそうです。

当日、一気に描き入れられた大きな虹!
大成功と喜んだアーティストが思わず大きく手を振り上げたとき、手に持っていて筆の先から赤い絵の具が画面に飛び散ってしまいました。

愕然とする大人を救ったのは子どもたちでした。
 行事で放たれた風船の印象が心に残っていたのでしょうか?
「風船が飛んでいる!」という子どもたちの声に、アーティストも改めて画面を見ると、虹のそばに赤い風船が大空に向かって飛んでいるように見えたそうです。(意図して描こうとしてもできないような絶妙さをもって)

こんなエピソードを伺いながら、子どもたちの昇降口に置かれている作品をみました。 

日常生活の中でアートに触れるチャンスの多い子どもたちだからこその反応だったのかもしれません。
共通点探しも物語作りも、簡単なことは言わない!もっと工夫しよう!という気持ちが伝わってきました。隅々までカードをじっくりみて、考える、そんな姿がどこの班でもみられました。 

また、図工室の壁には、佐藤忠良さんが「子どもの美術」巻頭に載せられた文章が大きく掲示されているのが印象的でした。子どもたちがわかっても、わからなくてもいいので、ということでしたが、ここにも載せてみます。

「ずがこうさくの じかんは じょうずに えをかいたり じょうずに ものをつくったり することが めあてではありません。

きみの めでみたことや、きみの あたまでかんがえたことを きみのてで かいたり つくったりしなさい。

こころをこめて つくっていくあいだに しぜんが どんなにすばらしいか、どんなひとになるのが たいせつか、といことがわかってくるでしょう。これがめあてです。」

 

(アートわっか・杉山)