NPO法人ARDA
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震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト (2013) vol.1

アートワークショップ 2013年06月23日

6/20(木) 南相馬市上真野幼稚園

「今井紀彰のげいじゅつ大サーカス」
講師:今井紀彰(いまいのりあき/美術家)
9:45-11:00五歳児13名 4歳児12名 計25名
協力:新潟大学丹治ゼミ 寄付:ひまわり幼稚園

 2011年9月通っていた上真野幼稚園。
最後に訪れたのが11年12月だったので、その時いた園児は全員卒園。
園長先生も保育士さんも全員異動していらしたのですが、新しい園長先生が喜んで受け入れてくださいました。
園庭は春に再度除染をおこない、子ども達は外で遊び回っていました。
今は制限なく外で遊ぶことができています。
最後にいったときは、4歳児15名と5歳児30名で計45名だったので、子ども達の人数も少なくなった印象をうけました。
その当時はまだオープンしている園が3園しかなく、周辺の児童も引き受けていたという事情もあるのかもしれません。
ちなみに、南相馬市全体で3.11以前にくらべると未就学児の人数は30%くらいだそうです。
 今回は以前来たときも実施した今井紀彰さんの「げいじゅつ大サーカス」を
4,5歳児合同で、楽しんでもらうことにしました。
新潟大学からは丹治嘉彦さんとゼミ生の学生が手伝いにかけつけてくれました。
丹治さんは福島市出身。幼い頃はじめて入ったのは南相馬の海だったそうで、
これから南相馬で活動する足がかりをつくるために参加です。

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今回はじめて登場したのは「ろくぶて一族の冒険!」。
針金を仕込んだ軍手に綿をつめ、紙粘土やマジックをつかって、ぬいぐるみにしていきます。
綿を割り箸で押して詰めていく作業が結構難しそうでしたが、
なじみのない綿や紙粘土の素材に興味をもって手を動かしていました。
紙粘土遊びも新鮮だったようです。
「なんでもスイッチ」のコーナーでは、貝をとるスイッチや、ゆうえんちのスイッチ、
プリキュアのスイッチ、宇宙人がいるスイッチなどなどができあがりました。
中には、「押しても、そうならないよ。」と今井さんに質問する男の子が。
「想像の中で、実現するんだよ。想像ってわかる?」「わからない。。。」と、やりとり。
「この辺で顔をさがせ!」では、えっ、これ顔?となんとも斬新なキャラクターがたくさんできあがりました。
あっというまの1時間で、終わると「えーーー、まだやりたい!」という声もたくさんきかれました。

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終わったあとは園長先生と振り返り。
2011年頃の4,5歳児とすこし感じがかわったように感じたことをお話しました。
以前は、みんなが遊びの中に没頭して、心と身体をフル回転し、むさぼるようにワークショップを遊び尽くす感じがありました。
「今は外で遊べるけど、当時は外で遊べなかったので、ワークショップのときに特に集中したのかもしれないですね」という園長先生のコメント。
そして、3.11後、先生方も被災するなかで、保育園を運営して、ここまでやってきたことを少し伺うことができました。
地震の直後、子どもたちを家に返すように通達がきたが、園が高台にあったので、
直感的に返してはいけないと思い、通達を無視し、園で待機したことで子どもたち全員が助かったこと。
政治家やマスコミなども含め、外から様々な人たちが南相馬市にやってきた中でアートなどの支援にきてくれた人たちが、
一番子どもたちや自分たちのことを心配してくれていたような気がすると、お話してくれました。
子ども隊にできるだけ普通の環境をと、掛け合って再度除染をして、
園庭ではマスクもなく子どもたちは普通に遊べるようになっています。
毎日毎日子どもたちのために、最前をつくす姿に本当に頭が下がる思いがしました。
(三ツ木紀英)

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■6/20(木) 南相馬市鹿島区小池第二集会室

「お地蔵さんづくり」
講師:白濱雅也(しらはままさや/美術家)
9:30-11:30 5歳児13名 4歳児12名 計25名
協力:鹿島区福祉サービスセンター 寄付:ひまわり幼稚園

これまで仙台市や七ヶ浜町などの仮設住宅で活動してきましたが、
南相馬市では園庭で遊べない幼稚園での活動を最優先で活動してきたため、
今回南相馬市ではじめて仮設住宅で活動することになりました。
白濱雅也さんは岩手県出身のアーティストで、彼のお地蔵さんを作る
ワークショップのプランを聞いたとき、ぜひ実現したいと思いました。
詳細は白濱さんにレポートしていただきます。

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「お地蔵さんつくりワークショップ」

3.11以降、幼い頃住んだ遠野の五百羅漢をよく思い出すようになりました。
改めて調べてみるとそれはある僧侶が飢餓でなくなった人を供養するために彫った石刻仏群でした。
今住んでいる下町でも至る所に地蔵菩薩が立っています。
それは震災や空襲の犠牲になった子供たちの供養のために建立されたものです。
そういう造形のあり方というものがよくわかるようになり、亡くなった人の魂の無念を鎮める、
という素朴な願いが私の制作を少々変えました。
それとともに、状況が落ち着いたら、被災した方々と魂に思いを寄せながら地蔵を彫りたいと思うようになりました。
今回ARDAの助力によって、震災後の念願であったお地蔵さん彫刻ワークショップとして実現しました。

初日午前中は小池第二仮設集会室でした。小さめの仮設住宅地のこじんまりした集会場です。
見守りをしている福祉サービスセンターのスタッフの案内のもとでで行いました。
皆さん顔なじみらしく井戸端会議が始まってます。
肩ほぐしのスチレッチのあと、私と震災の関わりなどもお話ししながら、彫り始めました。

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バルサはカッターでも簡単に削れる柔らかい材料ですが、木は木ですので、木彫の醍醐味はあります。

茶飲み話でもしながら、と思っていたのですが、皆さん真剣に集中しています。
円筒の材料を鉛筆を削る要領で、頭と首もとを削っていきます。
頭の形ができてきて袖の形ができてくると何となくお地蔵さんに見えてきます。

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鼻や合掌の手のあたりを刻むのはちょっとコツが入ります。この辺はかなりお手伝いしました。
お顔は描いたりするのも一手ですね。これはお一人参加の男性の方のお地蔵様。
陽気な方でずっと雰囲気が和んでました。
何とか皆さんもお地蔵さんになりました。いいお顔になったところで記念撮影。
(白濱雅也)
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