NPO法人ARDA
MENU

理事紹介・メッセージ

代表理事 三ツ木 紀英 (Norie Mitsuki) (アートエデュケーター・アートプランナー)

 私たちはどんな人もその人らしく存在できる社会をアートを通じて実現したいと考えています。

 当初よりARDAは、現代アーティストたちの常識にとらわれない自由な発想、物事を根本的なところから考える姿勢、そして繊細に察知する柔らかな感性が、今の社会の多様な問題に対する風穴になると考え、保育園・児童館・高齢者施設と様々な場所で<アート・ワークショップ>を展開してきました。
 3.11後、南相馬でも活動をスタートすると、家族のつながりと自然豊かな環境で育った福島の子どもたちの身体に都心の子どもたちよりも力強い表現力と集中力が存在することに気がつきました。被災地だけでなく、経済的には豊かな都市の子ども達からものびのびと表現できる環境を奪ってきたのかもしれません。ワークショップを通じて表現が変わる子どもたちの姿をみて、改めて今の時代に<アートワークショップ>を行うことの社会的意義と責任を感じています。

 一方3.11という出来事で、私たちは制度や専門性の脆さを思い知りました。これからはそれぞれが自分の目でよくみて、意見の異なる他者とも手を取り合い、答えのない状況に一緒に耐えて、考え続けるチカラが、この不確定な世界を生き抜くために必要なのではないかと考え、<対話で鑑賞プロジェクト>をスタートさせました。アートは社会について思考する問いかけであり、自分や他者と向き合うための鏡であり、私たちの奥底に流れている豊かな水脈です。市民が集い、大人も子どもも共にアート作品をみて語ることを通して、自らのチカラを再発見していく姿に、地域における市民活動の新しい可能性を感じています。

 一つ一つのプログラムは個人の気づきを促すささやかなものであり、一気に社会変革を起こすようなものではありません。しかし、表現する喜びは、自ら動きだす内発的なチカラになります。密やかで些細に思えるそのチカラが、知らない間に新しいムーブを生み出すことを信じて、みなさんと手を取り合っていきたい。ぜひ様々な形でARDAに関わっていただけたらと想います。

理事 並河恵美子 (Emiko Namikawa)(創設者)

member_namikawa 誰もが、自然に持っている自分を表現したい気持ちや、自分を見つめたり、他の人たちを認めたり、いろいろな発見をして豊かな気持ちで生きていくために、アートはなくてはならないものだと思います。そして、そのようなアートの本質を必要なところへお届けしようと思い、始めたのが「高齢者ホームへアートデリバリー」(1999年)でした。アーティストの全人的なオーラのようなものが、お年寄りの琴線に触れて1人ひとりの表情が生き生きしてきます。

 少子高齢化が社会問題になりはじめた頃で、その2年後より子どもを対象にしたアーティストのワークショップを児童館でも開始しました。それぞれ異なった視点や表現を持つアーティストとの出会いは、高齢者や子どもたちの心の中に潜在する個性を引き出します。そんなアートの力を社会に生かす活動をNPOとして開始してから今年13年が経ちました。その間、アートワークショップの活動は保育園でも展開し、近年では地域のボランティアを養成して小学校の美術の授業に「対話による美術鑑賞」を行う活動が急成長しています。

 NPO活動は時代の要請が根底にあって、社会に広がるのだと思います。必要性のあるところへ必要なことをすることです。私たちはアートでそれを実現させたいと思っています。地域行政では、手が回らないところに新しい視点と切り口で市民の手をいれて繋げて行く、縦割りではなく横の繋がりの輪が大きくなれば豊かな市民社会を築くことができるでしょう!アートは人間の営為ですから年齢を超えて教育、福祉等どこにでも手を結ぶことができます。
  そして活動を持続させるには、ミッションとビジョンに賛同して一緒に力をあわせていく仲間、支援者が重要です。1人でも多くの人たちにARDA活動へご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。

理事 杉浦幸子 (Sachiko Sugiura)(武蔵野美術大学芸術文化学科 教授)

sugiura2013_s アートにまつわるモノ、人、場に資源としての価値を見出し、それを広げ、活用し、人々の生とそれを取り巻く社会を豊かにする。こうした活動の先駆者であり、なおその手を緩めず、第一線に立ち続けていますのがARDAです。
活動の一つとしてARDAが活発に取り組んでいるのが、他者と会話をしながらアート作品を鑑賞する活動です。アート作品との出会いは、個人的かつ内的なものですが、そこで感じた内なる思いを言葉にし、外に発し、他者に伝えることで、思いもよらない新しいコミュニケーションが発生します。年齢、バックグラウンドが異なる人たちが価値観をすり合わせながら生きていく時代だからこそ、ARDAのこの活動に共感し、一緒に進みたいと思っています。

理事 吉野さつき (Satsuki Yoshino)(愛知大学メディア芸術専攻 准教授、NPO法人ワークショップデザイナー推進機構エグゼクティブプロデューサー)

yoshino_photo ここ最近、私の親もケアマネージャーさんやヘルパーさんからお世話になり始め、仕事のために東京を離れ地方都市に在住してみて、ARDAのような専門性の高いスタッフがいるアートNPOの必要性を強く感じています。学校や社会福祉施設などへのアウトリーチ活動を行なう公立の教育施設や文化施設も各地に徐々に増えてはきましたが、一つの組織でできることには限界があります。地域の状況、学校や対象者のニーズを把握し、芸術に関する知識をきちんと持って、それぞれの現場に合ったプログラムづくりや、丁寧なファシリテーションとコーディネートができるスタッフがいるアートNPOとの連携は、もはや必要不可欠と言ってもいいのではないでしょうか?ARDAが育ててきた専門スタッフの力が、さまざまな場所で活かされることを大いに期待しています!

理事 加藤種男 (Taneo Kato)(クリエイティブ・ディレクター、Active Archipelego共同代表)

理事 井上泉 (Izumi Inoue)((株)ジャパンリスクソリューション代表取締役社長、日本経営倫理学会常任理事)

理事 小原大樹 (Daiki Obara)((株)ウィルソンラーニングワールドワイド)

理事 桑原和美 (Kazumi Kuwahara)(NPO ARDA アーツ×ダイアローグコーディネータ)