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太郎作品をさわって遊ぶ!@岡本太郎美術館

対話で美術鑑賞 2017年10月03日

川崎市岡本太郎美術館で10/15まで開催している「岡本太郎と遊ぶ」展 PLAY with TARO。
関連企画として、特別に太郎作品にさわって鑑賞し、そのインスピレーションから制作をするというワークショップを8月13日、9月10日に実施しました。
美術作品に限らず、多くの人の認識はほとんどが目で見て得た情報からできていると言われています。さわってその作品を感じたり考えると、どんな思いがけない反応や気づきがあるのでしょう?

まずは触覚に集中するために、アイマスクで視覚を隠します。
ご家族や同じグループの方と2人1組になって、アイマスクをしていない人が見えない人を誘導しながら、部屋にある物を指1本だけでさわっていきました。
経験などから推理した言葉もあれば、さわっている気持ち良さ・怖さ、色など、一人一人のさわる経験が言葉に表現され、一見シンプルなアトリエに豊かな空間が広がっていきます。

指先と想像力をつなげたら、展示会場へ!
アイマスクをした状態で入り口から前の人の肩を掴んで作品までたどり着きます。これはなかなか怖かったです…。まずは指先と作品との小さな接地点からはじまります。「大きい」「まあるい」「つるつる」でも、さわってもさわっても、なんだかよくわからない…??だんだん、「ギザギザがある!」「空洞がある」「ラッパみたい」と、少しずつ形が現れていきました。

  
さわっていると、「ゆるやかな丸みがお父さんの背中みたい」「先っぽが家の猫のおしりみたい」と、実際に触ったことはなくても想像できる、身近な形で盛り上がります。
そのうちに、いろんな形がつながり始め「まあるい部分だけでなくとがっている部分もある」ことから、「やさしいけど怒ってもいるのかな?」「複雑な感情が交じり合っている」と部分からもやもやと全体像が結ばれます。
ファシリテーターは湧いてきたイメージをもう少し聞いていきます。
さわっていてあたたかな印象を受けるから、「家族でテレビを眺めている静かな日曜日の午後」のよう。
「でこぼこして冷たいから、雨が降る森の中で、倒れてしまって腐敗していっている木」をイメージする。
様々な世界観が生まれ、展示室の空間も変わっていくようでした。

十分さわったあとは、イメージを持ち帰って形にします。
ふわふわやザラザラの感触、貝や木などの自然物、ビーズや毛糸など豊富な素材の中から、今度は目移りしながら選んでいきます。
まあるいイメージには風船を使ったり、大きなモンスターはダンボールと厚紙で表したり、感じた空気感やイメージを色や形で表現していきます。子どもも大人も集中して、時間が足りないくらい。
左のようなインタラクティブな作品もできあがりました!
 

できあがったら展示室に持っていき、実際の作品と対面しに行きました。
もう一度入り口からアイマスクをして作品に出会う子たちも!
思っていたより小さかった、青や緑と感じた作品が白だった!、ここはこうなっていたのか、など、様々な声があがりました。
太郎作品と自分たちの作品を見ながら、どのように感じて制作したのかをグループごとに一人ずつ聞いていきました。

このワークショップでつくった作品は、企画展の中に展示されています。
同じ作品でも、人によって色とりどりに異なるイメージを楽しめることに驚き、どこからそう思ったんだろう?と思わず見比べてしまいます。
そして赤い絨毯の上のみですが、展覧会中にも作品に触れます!
この記事を読んでくださった方も、目を瞑って目の前にあるものを触ってみて感触を言葉に表したり、イメージを膨らませることを試してみてください(*^^*)(タキ)

主 催 : 川崎市岡本太郎美術館
会 期 : 2017年7月15日(土)~10月15日(日)
休館日 : 月曜日(10月9日を除く)、10月10日(火)
開館時間 : 9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料 : 一般900(720)円、高校・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下無料 ( )は20名以上の団体料金
展示構成 : 岡本太郎作品 絵画、彫刻、遊ぶ字 他体験コーナー
http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html#cu1