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28年度港区ふれあいアート 開発好明さん『にゅー商店街』

アートワークショップ 2017年04月12日

 この3回のワークショップでは、普通とはちょっと違うお店や見たこともないようなお店が連なりわくわくするような「にゅー商店街」が誕生します。大人は普段は仕事になるようなお店を考えがちですが、こんなお店あったらいいな、こんなもの売ってもいいんじゃない?と想像を解放して考えてみます。
 そんなイメージが浮かんできたら、絵を描いてみます。それぞれが思いついたお店を描いて、つなげてみたら…こんなに賑やかな街が誕生しました。どんなお店か、わかるでしょうか?


洋服やさん、アイスクリームやさん、たまごやさん、ジャッキーやさん、武器やさん、ディズニーランド 、お面やさん…それぞれの作ってみたいお店を改めて聞いて、チームになって実際に作ってみます。やりたい人が一人のお店は、斬新なアイディアで他のお店とコラボレーションしてみます。その名も「がっきぷっぷー」やさん、なんと楽器やさんとおならやさんがくっついたお店です。おならも音楽という開発さんのアイディアです。

まずは看板を作っていきます。一人がデザインを決めて描くチームもあれば、一人一人が描きたいものを自分の陣地を決めて描くチームもあり、それぞれの描いたものが商品のバリエーションになっているチームもあります。文字も自分たちで書くことにこだわり、大人に聞いたりしてがんばって書いていました。作ってみたいお店で分かれたことで、自然といつもつきあっていない子同士になり、新しい関係が生まれていました。

 

2日目は、お店を廃材で作っていきます。園の先生や子どものお家からこんなに集めてもらっていました!これだけあればなんでもできそうですね。ものに囲まれているのも楽しそうです。どんな素材を使おう!?と、選びに行く時からやる気まんまんでした。しかし、普段は先生と一緒に作ることが多いため、素材を手にして、困ってしまった子もいました。看板の絵を見てつくったり、開発さんや先生に提案してもらったりしていくうちに、どんどん自分たちで作り始めました。アイスクリームやさんが夜しか売れない商品をつくったり、写真は、ゲームやさんのホッピングです。改良を重ね、下についているペットボトルがくしゃっとすることで実際のホッピング感を出しました!前回絵がなかなか描けなかった子も、お友だちの様子を見たりしながら自分なりに作り始めていました。最後にどんな商品を作ったのか聞くと、みんなとても嬉しそうに開発さんに報告していました。

3日目はいよいよお買いものです。2日から3日目に間をおくことで、子どもの中でイメージや理解が進み、園でも自ら続きを作ったり、買い方を考えたり…(このワークショップでは、お金ではなく、何か相手が喜ぶようなことをするとお買い物できます)その変化を見て、2日目は本当にお店ができるのか?と不安だった先生も、子どもの底力を見たとおっしゃっていました。お店やさんは大きな声で呼び込みをして、生き生きと商品の魅力を伝えたり、バーコードを読む工夫をしたり。動物や楽器の真似をしたり、変な顔をするという買い方の工夫もあり、遊びの幅も広がっていきました。

終わった後のふりかえりでは、「廃材を常時用意しておけると、アイディアを広げたり、手先を使うこともできて良い。」「一個に思いがけないアイディアがつまっているので、一つずつ聞いていくと面白いアイディアが聞けたり、子どもの満足度があがる。」と、今後にどうつなげられるか考えました。(タキ)


アーティスト・開発好明 
多摩美術大学非常勤講師。様々な地域で住民や参加者と交流しながらつくるコミュニケーションアーティストとして国際的に活動。04年ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館[おたく:人格=空間=都市]、06・09・15年「越後妻有大地の芸術祭」。13年三宅島大学「100人先生」、14年「中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス」、01年より毎年国際的に開催される「サンキューアートの日」を企画。