NPO法人ARDA
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サントリー美術館おしゃべり観賞ツアー(2016年1月5日実施) 

対話で美術鑑賞 2016年01月21日

2016年最初の活動は、1月5日にサントリー美術館で開催された「まるごといちにちこどもびじゅつかん!」での”おしゃべり観賞ツアー”です。
4回×3ガイド計12回のすべての回で満員御礼!たくさんの子どもたちに参加していただき、わいわいおしゃべりしながら「水 神秘のかたち」展をめぐりました。

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最初に、観賞コミュニケーターから「この展示は”水”がテーマ」ということを伝えました。子どもたちからは「水って大事だよね」「雨も水」との発言が。よくみてたくさんおしゃべりしよう!と伝え、いざ展示室の中へ。
弁財天坐像の前にきました。この像は二つあり、そのうちの一つは待ち合わせスペースに大きくプリントされていたので「さっきのやつだ」と気づく子もいました。
一体ずつよーく見ていくと、途中から2体の違いについての発言が出てきました。「髪の毛がへびみたい」「こっちは頭に神社みたいなのが乗っている。鳥もいる」「うしろからみるとまた全然違うよ」。2つの像を行ったり来たりして確認します。
次第に手に持っているものにも注目が集まり出しました。「丸いものを持っている」「剣みたいなのも持っている」。そして「この人神様なんだよ」という発言から「神様へのお供えものだから丸いのは桃だと思う」「色と形から栗だと思う」など意見がいろいろ出ました。像をいろんな角度からよーく見て、たくさん発見をしてくれました。

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次に倶利迦羅龍剣二童子像へ。立体と絵画があり、まずは立体をよーく見ました。子どもたちからは「龍なのに小さい」「龍が剣にからみついてる」「小さな小人が周りを固めてる」「周りに12個の形が付いているから干支だよ」というような意見が。
次に絵画を見てみると「さっきのやつだー!」と気づき、「こっちのほうが龍が怖い感じがする、生きてるみたい。だって色が赤いし燃えてるみたいだから」「小人は誰かを待っているんだよ、杖をついてるから待ちぼうけ」「杖をついてるから子どもじゃなくておじいさんなんじゃない?」と、自然と立体との比較をしながらいろんな発見をしてくれました。

あっという間に45分が経ち、おしゃべり観賞ツアー終了です。「えーもう終わりなの!?」「さっき(お母さんと)見たときより楽しかった!」という感想がありました。最初は緊張ぎみだった子も、おしゃべりしていくにつれて笑いや驚きの表情が出てきて、一緒にみる楽しさを味わってくれたようでした。(おじゃ)