NPO法人ARDA
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やまとアートシャベル 2期生研修レポート(後篇)

対話で美術鑑賞 2013年10月22日

■番外編 ~自主練習~

学校現場でのカードゲーム・デビューに向けて、もっと練習したいと感じた二期生のシャベラーさんが集まって、カードゲームの自主練習が行われました。そのときの様子を二期生の冨松さんがレポートしてくれました。懸命に試行錯誤しながら取り組む皆さんの様子が伝わってきます。
いよいよ二期生がアートカード・ゲームのリーダーをする時がきました。1、2回しか練習していないので、とても不安になり練習することにしました。集まったのは都合のつく5人です。シャベラーさんの一人がご自宅を提供してくださり、おやつ、ドリンクつきで幸せでした!
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アートカードを使って<神経衰弱ゲーム><物語づくりゲーム>を練習しました。本番同様にガムテープで名前を書くところから始めます。そしてその愛称で呼びながらゲームを進めていきました。

<神経衰弱ゲーム>では、配る枚数や、カードの「つながり」は一度使ったら同じ「つながり」は使えないといったルールをいつ子どもたちに伝えるか、などを確認し合いながら進めました。大人はいろいろ考えて発言してくれるのでスムーズに進みました。それでも「なっとく!」だけにならずに「どうかな~」と言って、じっくりカードを見るようにして「なっとく!」と大きな声で言いました。ただ大人同士なので物語づくりや「つながり」が高度な気がしました。子どもたちの感性に触れる楽しみに期待するのと同時に、きちんと反応できるか不安になりました。
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全員が困ったことは、子どもたちに示す「つながり」や物語の例です。その場で作るのでとても難しかったです。言葉遣いにも迷いました。その言葉は難しいとか、ていねい過ぎないかとか…。5人ともかなりドキドキしながら取り組みました。

そして皆さんから次のような感想がきかれました。
「アートカードのつながりや物語づくりは、その場で例を考えるのは難しいので、前もって考えておくと良い。とにかくお手本が難しいので、事前にカードを取っておくと良い。」
「言葉遣いは子どもにあったものが良い。ていねい語はかえって分かりにくいこともある。でも幼稚な言葉でもよくないので、問いかけの言葉は慎重に。」
「リーダーになるととても緊張します!慣れるには練習しかないと思いました。」
「一期生は子どもたちの様子や発言をしっかり覚えていて担任の先生に詳しく伝えていました。自分もできるかとても不安です。」
たくさん不安はありますが、早く子どもたちに会いたくなりました!
(冨松潤子)♫

 

■7回目&交流会 9/17 9:30-12:00@渋谷学習センター

今回は宿題が出ていました。
「作品を選びの基本をふまえて、自分でVTSファシリテートする作品を2点まで、理由を添えて提出する」という課題です。皆さん頭を悩ませ続け、ようやく決めた作品を携えてドキドキしながら提出です。
どうしても日頃目にする作品は自分の嗜好で偏ってしまいがちだし、見る作品の数も限られます。が、そんななかから作品を絞り込み、きちんとした理由を考えて選んでみる、そして実際にその作品でファシリテートをやってみて、予想していたものと何が違ったか振り返ってみる…この一連のプロセスを経て検証することがとても勉強になります。
それぞれ持ち寄った作品についてコメントし、みんなで見せ合って吟味します。三ツ木さんからの講評で、実際にVTSする作品を決めていきます。「この作品は難しそう」「これでVTS是非やってみたい!」様々なタイプの作品が集まったなかから、実際のVTSがどんな展開になるか楽しみです!

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交流会では、一期生と二期生がペアになって「自己紹介」ならぬ「他己紹介」を行いました。相手の言う事をしっかり聴いて、本人に代わってみんなに相手の紹介をするというユニークな試み。紹介内容をまとめる画用紙はイラストも交えた力作揃いで、思い思いのプレゼンテーションが繰り広げられました!シャベラーさんの知られざる一面も明らかになり、それは楽しいひと時でした!

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■8回目 10/22 9:30-12:00@渋谷学習センター

自分で選んだ作品をファシリテートしてみる。前回の課題で担当を決めた作品を実際につかってVTSコーチングを行います。
面白そうだと思っていた作品が意外と意見が出なくて難しかったり、子どもには向かないけど大人でやったら結構盛り上がったり…・。想定とは違う展開に戸惑う姿も見られましたが、それぞれの好みも窺える幅広いジャンルの作品が集まり、VTSもいつもとはひと味違う新鮮な空気感。作品選びの難しさと、ファシリテーターとしての難しさと…課題は次から次へと生まれますが、その連綿と続いていく思考こそが、VTSの面白いところかもしれません。(桑原)

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