NPO法人ARDA
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アートみーる 3期生基礎研修④を行いました

対話で美術鑑賞 2016年11月21日

基礎研修の最終回、第4回目は、対話による美術鑑賞を終えたあとに欠かせない「コーチング」を中心に研修を行いました。コーチングとは、対話の様子を振り返りながら、良かった点、改善点などを伝え合い、講師がいなくてもファシリテーター同士が互いにスキルアップをしていける様に行うものです。このコーチングでもファシリテーション技術が用いられます。コーチ役は、ファシリテーター本人や、鑑賞者役が気づいたことを「パラフレーズ」(違う言葉で言い換え)し、「今の対話のどこからそう思ったか」をそれぞれの人に聞いていきます。すると、コーチ役が「答え」を持っていなくても、それぞれが「こうしたところが良かったんだ」と認識できたり、「こうすれば良かったんだ」と気づいたりします。

またこの日は、対話による美術鑑賞の事前準備の練習も行いました。アートみーるでは、ファシリテーターとして作品と子ども達の前に立つ時に、初見の作品で行うことはしません。事前に作品を自分の目と心でじっくりと見る時間を持ち「どんな意見が出るか」「この作品の良さはどこか」自分の言葉で、自分の体に落とし込んでから子ども達の前に立ちます。

事前準備も事後の振り返りも、本番の対話の何倍も時間がかかりますが、大事な作業です。(こし)

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