NPO法人ARDA
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東京都立清瀬高校美術部 鑑賞ワークショップ&2/2(日)鑑賞会告知

対話で美術鑑賞 2020年01月27日

東京都立清瀬高校の小野征一郎先生からお話をいただき、美術部のメンバーと全3回の鑑賞ワークショップを実施しました。

小野先生は、ARDAもお世話になった東京都高等学校美術工芸教育研究会の<鑑賞教育プロジェクトチーム>の一員でもあり、対話型やアートカードを取り入れた授業など、様々な取り組みを熱心に続けていらっしゃいます。

今回は公募展の出品作制作を控えた美術部のメンバーと、対話型の鑑賞を通して作品についてじっくり考え、思考を言葉にして共有する体験するなかで、作品や自分と向き合い、それぞれの表現活動に繋がるような活動を目指しました。

第1回、第2回はカードゲームや作品分析などの小グループ活動を取り入れながら、毎回新旧取り混ぜた作品をじっくり対話で鑑賞する時間をとりました。

グループで鑑賞する体験が初めてだった生徒たちの感想には、活動の楽しさと共に、意見交換の面白さや作品解釈の多様性など、たくさんの気づきや想いが書かれていました。「今回の気づきを自分の創作にも生かせたらいい」という言葉も見られました。第1回の生徒の感想については清瀬高校のHPに小野先生が紹介してくださっているので是非ご覧ください。

http://www.kiyose-h.metro.tokyo.jp/site/zen/page_0000000_00579.html

第3回の活動では、完成した自分たちの作品を前に、生徒の進行による対話型の鑑賞を行いました。進行役についてしっかり学ぶ時間が取れなかったにも拘わらず、みんなの安定した司会っぷりには感心しました。率直な意見や意外な感想など様々出るなか、最後は作者自身も交えて話しながら、友達の作品をじっくりと味わう時間が持てました。

「その絵がどういう絵なのか?ということだけではなく、その画家が何を伝えたくて描いたのか?を考えることができた。」

「メッセージ性や表現について深く考え話し合うことができ、自分の作品へ応用をきかせることができたら良いなと思いました。」

「自分の作品について他の人が意見交換しているのを聞いて、どんな雰囲気、音、ストーリーをその絵から受け取るのか知れて楽しかったです。」

「自分の作品がどのようなイメージを与えているのか知れて良かった。絵に対して自分の意見や考えを深められる良い時間だった。」

2/2(日)東村山公民館にて一般向けの鑑賞会実施!

清高美術部は、公募展でも入賞の常連高で、昨年末に東京都美術館で行われた「東京都高等学校文化祭第30回中央展」でも2年生の男子が高文連会長賞を受賞しました。この中央展の出品作品をはじめ、地域の6つの高校美術部合同での展覧会「創源展」が実施されます。2022年には文化部のインターハイ、全国高等学校総合文化祭の東京開催が決まっており、小野先生は地域の美術部の活性化も図っていきたいとのことです。

来たる2/2(日)、この「創源展」展示会場でARDAスタッフによる対話型の鑑賞会を実施することになりました!高校生たちの力作を通して、様々な視点や言葉、新しい気づきが生まれるに違いありません。皆さまのご来場をお待ちしています!(kaz)

「創源展」ギャラリートーク(対話型鑑賞会)              
2020年2月2日(日) 14:00-15:00  

場所:東村山市中央公民館 
対象:一般来場者及び6高校の展示会出品生徒