NPO法人ARDA
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まるでサロン!「中央区民カレッジ おしゃべり美術鑑賞講座」

対話で美術鑑賞 2021年10月22日

東京都中央区が主催する、生涯学習講座「中央区民カレッジ」で、ARDAの桑原・近藤が「おしゃべり美術鑑賞講座 アートを100倍楽しむ方法」全4回の講師を務めました。

2回目の今日は、ウォーミングアップとして、「もしも家のリビングに飾るなら?」というお題で、スライドに映写した複数のアートカードを見ながら、おしゃべりしました。
「リビングはみんなで寛ぐ場所だから、毎日目にしても気にならないものがいい」、「部屋を片付けて、スッキリした場所にこの陶器を置きたい」、「作品のモダンな色彩がインテリアのテイストと合いそうだから」など、自分の日々の暮らしと作品を結びつけながら、じっくりと想像をめぐらせている様子でした。みなさんの美術作品との向き合い方やお人柄も垣間見え、楽しいお話をたくさん聞くことができました。「かざり」としての日本美術史の視点を紹介する、この日のテーマにもつながるアイスブレイクとなりました。

講座では、毎回「日本美術」「現代美術」などテーマを設定しています。西洋の古典から日本の現代美術まで、対話を介した鑑賞をしながら、作品の時代背景や作家にまつわるエピソードなど、作品理解につながる解説も聞くことができる盛りだくさんでARDAならではの内容です。
受講者のみなさんは美術に関心のある方が多く、学びへの意欲が深い方ばかり。初めて経験する対話型の鑑賞に、やや戸惑う様子も見られましたが、回を重ねるごとに笑顔が増え、弁舌なめらかになってきているようです。
作品の解説も交えながら、普段とは異なる視点で鑑賞を楽しみました。

「リビングに飾るならどの作品がいい?」

 

 

 

 

 

 

受講者からは、
「同じ絵を見ても人によって、いろいろな着眼点があった。おもしろかった。」
「参加者みんなが、まさに『おしゃべり』できて、サロンっぽくて楽しかったです。」
といった感想をいただきました。

初対面の方でも世代を超えておしゃべりできるのは、対話型鑑賞の素晴らしいところ。
まさに大人の社交場、サロンのような空間でした。(よっこい)