NPO法人ARDA
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対話型鑑賞ファシリテーター養成講座

対話で美術鑑賞 2022年11月21日

!!満員御礼!! 本年度の講座はすべて満席となりました!ありがとうございます。(2022年12月)

「対話型鑑賞ファシリテーター養成講座」を本年は5回開催。最新情報やお申し込みはこちらをご覧ください。

全3日間の対面ワークショップ講座+3時間のオンライン講義視聴という短期間で、鑑賞ファシリテーターとしての理論と実践を集中的に学ぶことができます。
2012年の開講以来、約250人が卒業し、社会の様々なところで対話型鑑賞ファシリテーターとして活躍しています。

<対話型鑑賞ファシリテータ養成講座の特徴>

1)3日間の集中的で実践的なプログラム。体験・理論・実践の往還し、”考え方”と”態度”を自分のものにする

3日間で対話型鑑賞に必要なことを集中的に学んでいきます。参加者としてリアル対話型鑑賞を体験したうえで、背景にある理論を学びます。理論に基づき実践し、結果としてどのような影響を場に与えたかを省察します。これらを繰り返しながら、ファシリテーションの考え方と態度を身につけていきます。理論のレクチャーはオンライン講座で視聴し、全3日間の中では繰り返しファシリテーションを実践してゆきます。充実したテキスト付。

2)講座全体が対話型。本気で参加すればするほど学びが深くなる

講座のなかでは、即興的に生まれる対話で起こるリアルな事象を丁寧に取り上げ、理論を土台にしながら、一人一人がファシリテータとしての在り方を探求してゆきます。生きた事象を学びにしていくため、自分が感じたことを率直にその場に提供することが深い学びにつながります。講師と受講生、受講生同士の相互作用で学びが深化していきます。

3)終了後も、ともに”技術”を磨く学びのコミュニティがある!学び続けるフォローアップ環境が充実

ファシリテータとしての在り方と技術を自分のものにし、高めてゆくことは簡単ではありません。講座終了後も受講生同士の経験を重ね学び続けていくために、勉強会の場を支援しています。毎月の勉強会では、期をまたいで受講生同士の経験を交換し、更なるファシリテーションや実践の場づくりのスキルアップを目指すことができます。

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参加者は、小中高校・大学・専門学校・日本語学校の教員や、学芸員、アートボランティア、音楽ホールの企画担当、企業人(人事部、企画部など)、アート教室運営者、デザイナー、ダンサー、演奏者など様々なバックグランドの方々がいます。そして、受講後にはさらに活躍されています。

現代社会において異なる他者同士の協働が、これまで以上に必要とされています。中でも、先入観にとらわれず人の意見を「聴く力」はビジネスをはじめ、あらゆる状況において重要だと認識されています。また、アートという答えのない問いをテーマに思考することで、自分なりの答えをもちながら、考え続ける力を養います。対話型鑑賞はアメリカでは美術館や学校だけでなく、企業や病院のスタッフ研修として行われており、修了生とともに様々な可能性を探求しています。

【対話型鑑賞ファシリテータ養成講座 概要】
日時(土日) 対話型鑑賞を体験しながら、基礎的理論とファシリテーションを実践
1日目 チェックイン:本講座の学びについて
体験と講義:対話型鑑賞とは?ファシリテーターの3種の質問と7つのポイント

実践:ミニ・ファシリテーション
実践:きく・応答するワークショップ

〈課題と提出〉4週間  オンライン講義視聴:美的発達段階、学びの意義、作品選び
           作品選定と提出:対象者を設定し、理論に基づいて作品を選ぶ
2日目 講評:課題の作品選びについて
実践:作品のシークエンスづくり

体験:ファシリテーションの準備としての作品研究
実践:ミニ・ファシリテーション

<課題> 1週間 作品研究:ファシリテーションの準備
3日目 体験:様々なVTSを観察する
体験:ファシリテーションのコーチング
実践:コーチングファシリテーション
チェックアウト:これからの学びについて

*音楽やダンス映像を題材にした対話型鑑賞にもチャレンジできます。

【講師】

三ツ木紀英(みつきのりえ/アートエデュケーター・アートプランナー・ARDA代表理事)

英国留学後、フリーランスや NPOの立場で、美術施設だけでなく街や施設の中で展覧会企画・ワークショップのコーディネーションを行う。ニューヨーク近代美術館の元教育部長フィリップ・ヤノウィンより、一年にわたりVisual Thinking Strategies を学ぶ。近年は美術鑑賞のファシリテーター育成し、ファシリテータたちのコミュニティを広げることで、アートを介したコミュニケーションの機会の創出している。2021年東京大学大学院 学際情報学府にて、アート・コミュニティのコミュニケーション研究で修士号取得。

●主な仕事:大和市(2011年〜)・西東京市(2013年〜)「対話による美術鑑賞事業」プロジェクト・エデュケーター、東京都美術館とびらープロジェクト鑑賞実践講座講師(2012年~) 、佐倉市立美術館(2013年〜)、平塚市美術館(2014年〜)でもアートコミュニティ形成の企画協力と講師をつとめる。その他、全国各地の美術館や、教育機関にて講師など。上野学園大学非常勤講師(2017年〜)

●執筆:共著「現代アートの本当の楽しみ方-表現の可能性を見つけにいこう-」(フィルムアート社/2015年)、共著「現代アートの本当の見方-見ることが武器になる-」(フィルムアート社/2014年)、「岡本太郎とアール・ブリュット」展カタログ「今日(こんにち)のワークショップ-自分の中に全体性を取り戻す-」(川崎市立岡本太郎美術館/2013年)等。