NPO法人ARDA
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やまとアートシャベル 1期生研修レポート(6~8回目)

対話で美術鑑賞 2012年10月01日

■6回目 7/3(火) 9:30-12:30@渋谷学習センター

今回はまず2グループに分かれてカードゲームです!…といっても楽しく遊んでいるだけではありません。学校でVTSをする場合、その前段階して、まずは市販のアートカードを使って子どもたちにアート作品に慣れてもらう時間を設けます。作品についてはどんな意見でも言ってもよいこと、お友達の発言をよくきくことなど基本的なルールもわかって欲しいからです。ボランティアさんたちは実際のゲームを通して、思考力、想像力、言語化がきちんと機能するかを体験し、ゲームの種類、ルール、順序など、どんなふうにしたらカードゲームを効果的に使えるか、コミュニケーターとしての環境づくりについて考えます。
なかにはこれまでのボランティア活動でカードゲームを使っているボランティアさんもいて、的確なリードがあるとスムーズにゲームがすすむことも実感しました。
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今回使ったカードゲームは2種。神奈川県立近代美術館の美術館キット『Museum Box宝箱』と東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館の所蔵作品をつかった「アートカード・セット」です。いずれもそれぞれの美術館のミュージアムショップで購入できます。

後半は実際のファシリテーター体験第2弾!!
ご自身でも作品制作を行い、様々な美術ボランティア活動を経験するMさんは、話し方や時間配分などさすがの落ち着きでした。ファシリテーターも鑑賞者も体験を重ねる度に新しい気づき、驚きがあり、仲間とそれを共有することでますます深い学びになっていきます。やまとアートシャベルのレベルの高さを実感します!!今回から研修後の自主練習も始まり、実践に向けて着々と歩んでいます!

 

■7回目 7/17 9:30-12:30@渋谷学習センター

前回に引き続きカードゲームを行いました。

この2回で、2種のカードセットを使った「にたものつながりゲーム」「名探偵ゲーム」「ものがたり作りゲーム」「セリフあてゲーム」「マイ美術館」の5つのゲームをそれぞれ体験します。何度かゲームをするうちに「カード全体を把握できるから最初にやるゲームとしてふさわしいのでは?」あるいは「低学年にはちょっと難しいから手持ちの枚数を減らしてみたら?」「小学生に流行っている起承転結の物語ゲームにルールが似ているから盛り上がりそう!」などなど実際の現場で役立ちそうな工夫やアイデアが次々に出てきます。現役のママさんボランティアさんたちは子どもたちの反応を予想しながら、みんなで対話による鑑賞に向けての「発言しやすい場」作りを考えます。
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後半はVTS授業風景のVTRを鑑賞。小学校5年生、担任の先生によるVTSの様子です。子供たちから次々に活発な意見が飛び出します。先生も慣れていて、テンポよくファシリテートがすすみます。鑑賞後の意見交換では「日本の小学生もあんなに意見が言えるかしら?」「やや適切でないパラフレーズがあったよね」「発言が脱線してきたときの軌道修正はどこまで踏み込んでいいの?」「終わらせ方がとてもよかった」など、これまで勉強を続けてきている大和市のシャべラーならではの、鋭い指摘をみんなで共有しました。

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■8回目 8/8 9:30-12:10@渋谷学習センター

これまで様々な研修を積んできた<やまとアート・シャベル>の皆さん。
いよいよこの秋からは、小学校での対話による鑑賞に向けての実際の活動が始まります。
今回は11月に学校に伺う3つの小学校の担当教諭の先生方においでいただきました。
まずは一緒にVTSを体験していただきます!
最初はやや緊張気味だった先生方も、次第に慣れてきて、活発な発言の飛び交う充実したVTSとなりました。
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先生方にVTSをより深く理解していただくための講義をした後は、実際の学校訪問の打ち合わせを行いました。
クラス担任の先生方はVTSに大変興味を持ってくださり、子ども達の様子をふまえた様々な質問をして下さいました。
また、シャベラーにとっては、今後コミュニケーターとしての学校での具体的な活動内容がよく理解でき、実り多い機会となりました。現場の先生方との相互理解ために、是非またこういう場を持ちたいですね。

さて、今回はVTS自主練習のふり返り記録より、初めてみんなの前に立って、ファシリテーター初体験をしたシャベラーのつぶやきをご紹介します。
「できそうな気がしていたけど、できなかった。話すことをあらかじめまとめ、言い方を考えておかなくてはと思った。
ファシリテーターとしての準備が必要だった。パラフレーズの練習なくては。」
予想していたのとはちょっと違っていたようで弱気な発言ですが、鑑賞者として参加した仲間はこんな感想でした。
「笑顔と優しさがあった。」「子どもが安心しそうな誠実さがある。」
「1枚目の作品から、2枚目、3枚目へいくにつれて慣れていっていた。」
ほら大丈夫!!自信を持って、あとは練習あるのみですね!
(桑原和美)