NPO法人ARDA
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「アート×福祉」実践ワークショップ第4回 アーティストと共にプラン決定!

アートワークショップ 2016年09月22日

第四回<9月11日(日)>アーティスト体験談・アートワークショップの企画指導

藤原さんを囲んで
★ 藤原ゆみこ氏の、高齢者施設におけるアート活動の紹介/企画のポイントについて
藤原ゆみこさんは、日本画家として毎年個展を中心に作品を発表するとともに、在宅医療を中心とした医療法人社団 いばらき会が運営する4施設で、17年にわたり、アートワークショップを行っています。ARDAの高齢者ワークショップにはいつもご協力をいただいています。
住み慣れた自宅で最期を迎えたいと希望したお父様とそれを支えてくれた医師との出会いが、日本画家としての藤原さんの芸術に対する思いを変えたとのことです。高齢になって身体機能の低下、記憶喪失、失語、徘徊、他、様々な障がいがあったとしても、美術の既成概念を取り払い人間として精神を開放し表現を楽しむことを目標に活動しているとのこと。
現段階では①作品に優劣はつかない②五感を刺激する③選択の機会をつくる④「できた!」という達成感を大切に⑤他者の作品を必ず鑑賞する、という条件を満たすものを探りながら組み立てているそうです。
ARDAスタッフは藤原さんの17年間の膨大なアートレシピを拝見したことがあり、今日の講義はまだまだ悩みの多い受講生の混沌としたアイディアに的確な助言、軌道修正を行っていただきたいと、豊富な事例を映像で見せてもらいました。
「わたしの手」「秋をかんじよう」「鳥獣戯画を模写しよう」「音の色」など様々なテーマで実施した造形ワークショップを投影しながら、それぞれの表現の狙い、材料、制作過程を分り易く説明されました。
また、「進行・介助者が心がけること」として
①手助けは動作・行動にとどめ表現に手を加えない
②自分の価値観に当てはめない
③選択を促す言葉をかける
④ゆっくりと反応を待つ
⑤完成にこだわらない、ことが伝えられました。
そして、「表現することの意味」は前回の福田氏の講義とも痛底することで、自己肯定と他者を認め世界を結びつける生きる足場を造って行くことにあると、経験を通した示唆に富んだ講義でした。

★ 講師を囲んでワークショップ事前準備から導入→鑑賞までの流れを作る
前回の宿題「秋」をテーマに試作した作品を持ち寄り、それぞれ説明して意見交換。
制作するものは「ランチョンマット」となりました!
相陽台ホームの高齢者に「ランチョンマット」というものが身近なものか?という疑問も出て、それを若い学生さんが説明していくプロセスもいいのではということに。
異なった形の和紙(余裕があれば手漉きで)を用意して、葉っぱやどんぐり等の自然物を版にする、コラージュにする、筆・スポンジを使って水彩絵の具でなどが決まっていきました。また、導入は「寸劇」で行う、時間配分、机の配置や席のレイアウトは施設側との調整を事前に行うこと等、休憩もなく行ったり来たりの話し合いでした。
学生さんたちからは、「やりたくない」という参加者にはどう接したらいいのか?
口に入れたりする危険性から画材を選ぶ際のときの注意は?など現場を想定した質問も次々に出され、藤原さんの経験談やアドバイスに安心した様子。
初めての高齢者向けのアートワークショップの企画作りに真摯に取り組んでいる学生たちは、講師による軌道修正やARDAスタッフの体験に基づく助言などで道が見えてきたようです。(ナ)